作:ORE
結局、俺が離れの和室から救助?されたのは深夜2時を回ってからの事だった。
それからの記憶は無く、気がつけば俺は自室のベットの上で眠りについていた。
「志貴様・・・志貴様・・・お時間でございます。起きてください・・・」
まどろみの中、翡翠が俺を呼ぶ声がする。
俺は覚醒するように目をうっすらと開けた・・・。
「志貴さま〜起きないと秋葉さまに怒られますよ〜♪」
なんで・・・俺の真横から琥珀さんの声が聞こえる?
っていうか俺裸?
えっ、昨日サルベージされてからの記憶が無いのは何でですか?
「昨日は激しゅうございました(ポッ)」
NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!
一体俺がぶっ倒れてる間にあんたら姉妹は俺にナニをした!?
っていうか、何で琥珀さん俺の横でまだ寝てるの!
言いたい事が多すぎて口をパクパクさせながら必死に何かを言っている俺。
「大丈夫ですよ〜、秋葉さまはまだ昨日の夢から覚めていないようなので〜」
ちがうってぇの・・・。
「これは3人の秘密ですよ〜♪」
などとのたまいながらベッドから出て行く琥珀さん。良かった琥珀さん着物着てる(何が良かったんだ)
あぁ・・・俺の純潔は散らされたんだ・・・汚されちゃったよママン・・・。
「ですが、そろそろ起きてくださらないと学校のお時間に間に合わなくなってしまいます志貴様」
「あ、あぁ・・・わかった用意するから外に出ててくれ・・・」
流石に明るいうちから素っ裸で二人の前で着替えをするのは嫌だ・・・。
「私と翡翠ちゃんがお着替えをお手伝いして差し上げますよ〜♪(ニパッ)」
あぁ・・・俺もう駄目だ・・・。
断ったらきっと既成事実云々とご町内の皆様方(特にシスターやら吸血姫やらに)言いふらすに違いない・・・。
「それでは志貴様行ってらっしゃいませ」
玄関先で翡翠に見送られて、学校へと自由を求めて旅立った俺であった。
あの後ロビーへ向かった俺と秋葉が出会わせたのだが、その時の
秋葉の顔は真っ赤に染まっており俺の顔をみるなり逃げ出してしまった。
一体・・・どんな夢みたんだよお前・・・。
そんなこんなで、何とか学校に辿り着いたわけだが・・・。
「遠野君〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜───」
「志貴〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜───」
学校に入ろうとした途端に後ろのほうからなんか嫌な声が聞こえてくる・・・。
っていうか俺に安息の地と時間は無いのか!?
背後から襲い掛かってくる(誤解?)二人を振り切ってさっさと教室に逃げ込む俺。しかしそんな教室に逃げ込んだとしても
この逝っちゃった二人には関係なく・・・。
「遠野君!」
「志貴!」
自分の席に腰掛けていたら鬼の形相で彼女達は俺に迫ってきた。
「「放課後私と───」」
なんかハモっているぞ・・・。
「料理を手伝ってくださいませんか?」
「勉強教えて欲しくない?」
なんて言ってくれた。っていうか一寸待ってくれ、確かにどっちの言い分にも賛同したい。
先輩に料理手伝ってくれなんていわれて断れるはずがあろうか?否
自分の成績危ないんだからアルクの誘いは天の助けと言えるだろう?肯
まぁ先輩の料理手伝えなんていう言葉はどうせ新たなカレー作りであろうが・・・。
だからといってアルクの誘いにOKを出すわけにはいかない。
俺は昨日から疲れているんだから・・・。家に「お忍び」で帰って安眠につきたい───。
だから俺は───。
「ごめん、二人とも悪いけど俺ちょっと疲れてて休みたいんだ。また埋め合わせはするからさ」
と、やんわりと断ったのだが───。
「そうですか、でしたら私の家でゆっくりと調理実習をしましょう」
「うにゃ〜私の家の方がゴロゴロできるにゃ〜」
引き下がらない二人。なんていうか昨日から女難の相が出てるんじゃないか?俺。
ホームルームが始まると言うことなのでアルクと先輩は自分の教室へ戻っていった。
俺も今の間に体をゆっくりと休めるように努めることにした。
とりあえず昼休みまでは安全だ・・・。
担任がなんか言ってる気がするが今は眠たい。寝る。
この時遠野志貴は夢を見た。
なんだか今まで思っても居なかった女性と二人っきりで何かから逃げている
そんなトンデモナイ夢だった。。。
〜了〜
あとがき
短い。
この一言に尽きます。
感想などございましたら遠慮なくBBSにどしどしお書きください。。。
ちなみに決して長いのを書くのが嫌いなわけではないです。
ただギャグをず〜っと書き続けられないので(力不足)
一話一話が短くなってるって状態なんですよね・・・。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||